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証券会社の営業職が転職市場で評価されるスキルとは?転職理由も解説

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証券会社の営業職は給与水準や福利厚生では恵まれているが、営業が厳しく転職する人も多い職種だ。

厳しい職種であるだけに転職市場での価値も高く、異業種であっても転職先が見つかりやすい。

目次

証券会社の営業職の転職理由

証券会社の営業職は高年収で知られている。
大手証券会社であれば、30歳で1,000万円の年収を得られることも珍しくない。

そのような証券会社の営業職はなぜ証券会社を退職してしまうのか?

証券会社の営業職の転職理由を紹介する。

ノルマが厳しい

証券会社の営業職のノルマは非常に高いと言われている。
収益目標や特定の商品の手数料、預かり資産といった多種多様なノルマが設定される。
ノルマを達成できないと同僚や先輩がフォローして、支店全体で達成しないといけないため、迷惑をかけてしまう。
ノルマを達成しても半期ごとに更新されるため、働く限りノルマを追い続ける人生だ。
ノルマを追う人生に嫌気がさしたり、辛いと感じて辞めてしまう営業職は少なくない。

上司が厳しすぎる

証券会社は体育会系の雰囲気が色濃く残っており、上下関係は大変厳しい。
上司の言うことは基本的に絶対であり、従わないといけない。ノルマを達成できない場合には、他の社員の前で上司に叱咤されることは珍しくない。一般的にパワハラと言われていることでも未だに続いている会社もあるようだ。
就業後は飲み会に行き、上司のお酌をしたり、休日にゴルフに呼ばれたりとプライベートの時間がないこともある。

顧客本位の提案ができない

証券会社は、手数料ビジネスで成立している。
株式や投資信託といった金融商品の販売手数料や運用手数料などで稼いでいるのだ。その結果、手数料の高い商品を販売するように指示を受け、顧客に販売することになることもある。顧客のニーズを満たす商品を販売し、資産を増やしたいと思っているとギャップに苦しみ、自分のしていることが顧客のためになっていないと感じてつらい思いをする人は多い。

一方で、相場が下がると顧客からは罵詈雑言を浴びせられることがあり、気持ちが落ち込む。
このような環境に耐えられなくなり、辞めてしまう人が多いのだ。

転職で評価される証券会社のリテール営業のスキル

証券会社と言えば、リテール営業を思い浮かべる人が多いだろう。
個人営業は、「辛い」「きつい」というイメージがあるが、業務を通じて身につくスキルや能力も多い。

証券会社のリテール営業を通じて、身につくスキルや能力は転職市場でどのように評価されるのだろうか。

営業スキル

証券会社のリテール営業はすべての業界の中で最もきついと言う人もいる。
個人営業は法人営業と異なり、対応を丁寧にする必要がないため、ぶっきらぼうに断られることもよくある。時には罵声を浴びせられたり、電話でガチャっと切られてしまうこともある。そのような中で営業をこなす必要があるのだ。

しかも証券会社では、多種多様な高いノルマが設定される。
半期ごとに更新されるノルマを達成し続けるために数字を用いた交渉技術や金融の素人にもわかる説明力など営業に不可欠な能力が身につく。

厳しい環境で着実に数字を積み上げてきた経験や能力はあらゆる業界で高く評価されるだろう。

情報収集能力

個人顧客には金融商品の販売後も細かくフォローする必要がある。
例えば、相場が変動する度に証券マンに連絡して、状況の説明を求める人は多いだろう。
また、証券マンには「相場観」が必要と言われることもある。
株式相場は「なぜそうなったのか」について説明が難しいものだが、現在の相場の要因や今後の見通しなどに自分なりの意見を持ち、顧客に説明しないといけない。

これらに対応するため、相場の状況や背景にある政治経済情勢について常に情報収集を行うことが求められる。経済系の新聞を読むことはもちろん、雑誌や専門誌などから情報を仕入れる必要がある。
そうして身に付く情報収集力や知識はどの業界でも役立つだろう。

メンタルの強さ

リテール営業では、メンタルの強さと精神的なタフさが求められる。
常にノルマに終われ、数字で結果が求められる環境で成果を出し続ける必要がある。達成できないと課長や支店長からきつく叱りを受けることも珍しくない。
社内の競争も激しく、大手証券会社では、新卒で100人から500人程度が入社し、苛烈な出世競争を繰り広げる。

さらにリテール営業ならではの状況にも対応が必要だ。
自分が提案した金融商品が相場の変動によって、価値が暴落すると顧客に対する申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになる。顧客の中には相場が下がると、証券マンに電話して、罵詈雑言を浴びせる人もいる。

これらすべてに耐えて、結果を出し続ける。
そのような経験を持つ証券マンであれば、どんな環境でも成果を上げられるだろう。

常に勉強し続ける姿勢

リテール営業は常に新しいことを学ぶ毎日になる。

仕組債やデリバティブ商品といった難解かつ複雑な商品を理解し、顧客に販売する必要がある。
これらの商品は常に新しいものが開発されるため、その度に商品内容を理解する必要がある。
また、金融関連の法制や金融庁からの通達の内容など毎年新しいものが発表されるため、すべて内容を理解し、遵守する必要がある。

さらに証券マンとして働くためにはたくさんの資格を取得する必要がある。
証券外務員や生命保険募集人資格、損害保険募集人資格、FP、宅建といった金融関連の資格は取得が必須だ。

このように常に勉強することが要求されるため、異業種に行っても新しいことを吸収して、キャッチアップできると思われる。

転職で評価される証券会社の法人営業のスキル

証券会社の営業職には法人顧客を対象とする法人営業もある。
法人営業では、法人顧客に対して、余剰資金を活用した資産運用の提案や株式や債券の発行による資金調達の提案などを行っている。

証券会社の法人営業を通じて、身につくスキルや能力は転職市場でどのように評価されるのだろうか。

ヒアリング力

証券会社の法人営業では、ヒアリング力を鍛えることができる。

法人営業では、高いノルマが設定され、企業向けに多種多様な金融商品を販売する必要があるが、顧客ニーズに合致しない商品を一方的に販売しようとしても上手くいかないだろう。
会話の中で顧客の課題やニーズを把握し、解決策となる金融商品を提案しなければならない。

例えば、資金調達ニーズのある顧客に対して、顧客の状況に応じて株式の発行を行うのか、債券を発行するのか、など解決策を検討する。顕在化しているニーズだけではなく、顧客自身も気がついていない潜在的なニーズまで把握し、提案するためにはヒアリング力が必要になる。

法人営業であれば、業界に関係なく、ヒアリング力は歓迎されるだろう。

プレゼンテーション力

法人顧客に対して提案をする場合、プレゼンテーションによって提案内容を説明することが一般的だ。

証券会社は扱っている商品に大きな差はなく、大手であれば、商品ラインナップがほとんど同じであることも珍しくない。したがって、商品内容よりもプレゼンテーションを通じて、顧客を納得させることが重要になる。

プレゼンテーション資料のデザイン性も重要だが、提案の根拠となる数字や問題発生から課題解決までを論理的に説明する必要がある。難しい提案内容をいかに簡単に説明するかも重要だ。金融商品は複雑で専門家でないと理解できないことも多い。金融の素人に対して、分かりやすく説明し、納得した状態で金融商品を購入してもらう必要がある。

営業活動におけるプレゼンテーション力はあらゆる業界で活かすことができる。

ノルマを達成する力

証券会社では、営業職に多種多様なノルマが設定される。

法人営業においては株式や投資信託などの金融商品の販売ノルマや顧客預かり資産ノルマ、株式や債券による資金調達ノルマといったノルマがある。

法人営業では、顧客が企業なので、設定されるノルマの金額も個人営業より非常に大きい。
これらのノルマは必ず達成する必要があり、定期的に開催される営業会議で厳しく管理されている。
数字がすべての世界で、ノルマを達成したかどうかが出世に直結するのだ。大きなプレッシャーがかかる環境でノルマを追い続けた経験は転職市場でも高く評価される。

証券会社の営業の大変さは有名なので、法人営業として高い数字目標を達成した経験や能力はあらゆる業界で歓迎されるだろう。

まとめ

証券会社に勤務していると、ノルマの厳しい環境や、顧客本位の提案がしづらい環境に悩んでいる人が多くいるだろう。お客様を思った提案であったとしても、相場環境によっては厳しいお言葉をいただくケースも多々ある。

そんな厳しい環境で営業してきた証券マンは、営業スキルや情報収集力、メンタルなどにおいて転職市場で高く評価されている。そのスキルを活かして、転職を検討してみるのも良いだろう。

転職を検討した際は、まずは転職サイトに登録してみよう。自分の希望に合った求人を検索し、自分の可能性を知ることが大切だ。求人数が膨大にあるので、悩んだ時には転職エージェントに相談してみると良いだろう。
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