銀行や証券会社といった金融業界から業界あるいは他業界に転職する人は少なくない。
金融業界で働く人が転職をする時には転職エージェントを活用することがおすすめだ。
金融業界から転職を成功させるポイント
転職未経験の場合、転職活動のやり方が分からないという人もいるかもしれない。
金融業界から転職して、納得のいく転職先を見つけるために必要なポイントを解説する。
幅広い業種に応募する
金融業界以外の業種への転職も視野に入れている場合には、幅広い業種に応募するべきだ。
金融業界で得られる経験やスキルは他業種でも活かすことが可能だ。
例えば銀行員の場合、次のような転職先が考えられる。
- 営業経験→すべての業種の営業職
- 財務知識→事業会社の経理や財務
- 事務経験→すべての業種の事務職
- 法人営業経験→コンサルティング会社
このように様々な業種への転職のチャンスがあるため、転職を検討する段階で業種を絞りこみすぎることは避けるべきだ。
年収に固執しない
金融業界は「高給」で知られている業界だ。
大手都市銀行の場合、30代前半で年収1,000万円を貰うことも珍しくない。
金融業界から異業種へ転職する時に年収を気にしすぎると転職先が見つからなくて苦労する可能性がある。
年収以外に希望する条件に優先順位をつけて、優先度の低い条件は柔軟に対応したほうが転職の選択肢が広がる。
金融業界出身者が転職する場合、基本的に年収が下がることを覚悟しておこう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、最適な求人を紹介してくれる人材紹介サービスである。
金融業界で働いていると異業種の転職情報は入ってこないため、転職エージェントを利用することをおすすめする。
転職エージェントは、企業が求める経験やスキル、人物像と転職者の給与などの条件面を確認し、双方のニーズを満たす求人を紹介してくれる。求人紹介に際しては求人票だけでは分からない職務内容やキャリア、社風といった情報を提供してくれる。
転職活動を成功に導いてくれる力強い存在であるため、転職を成功させるために積極的に活用すべきだ。
金融業界出身者が転職エージェントを利用するメリット
転職をサポートしてくれる転職エージェントの力を借りることで転職活動を有利に進めることができる。
金融業界で働く人が転職エージェントを利用することでどのようなメリットがあるのだろうか。
無料で利用できる
転職エージェントは企業と転職者が雇用契約を締結した場合に企業から成功報酬を受け取る仕組みであるため、転職者は無料でサービスを利用できる。転職アドバイス、求人の紹介、給与等の条件の交渉、履歴書・面接対策といった様々なサービスを無料で利用できるため、利用しないほうが損である。
様々な転職エージェントがあるため、大手から特定の業種に特化したサービスまで複数に登録するといいだろう。
複数の転職エージェントに登録することで、紹介される求人が増えて、内定を得られる可能性も高くなる。
非公開求人を紹介してもらえる
求人には「一般求人」と「非公開求人」が存在する。
一般求人とは、求人サイトに掲載されており、誰でも閲覧することができる求人だ。
非公開求人とは、一般に公開されておらず、検索しても表示されない求人を指す。
自社の人事戦略を秘匿する目的や求人にマッチする人のみ選考に進めたい場合に企業は非公開求人を出すことがある。
転職エージェントが保有している求人のうち80%は非公開求人とも言われている。
非公開求人の多くは大企業や優良企業の求人であり、給与や福利厚生などの待遇面が優遇されていることが多い。
求人サイトを検索しても見つけられない好条件の求人に応募するためにも転職エージェントを利用したい。
履歴書や職務経歴書を添削してくれる
求人に応募する時には履歴書や職務経歴書を提出する必要がある。
これらの書類はテンプレートを参考に作成することができるが、プロのキャリアアドバイザー目線で添削してもらうことで完成度を高めることができる。
また、毎回同じ書類を使い回すのではなく、求人に合わせて内容を修正することで採用担当者の目に止まりやすくなる。
転職エージェントは求人の内容をよく理解しているため、書類の細かな文言を微調整して、企業側に好印象を与えてくれる。
結果として、書類選考に通過しやすくなり、内定獲得のチャンスも広がる。
企業との窓口として調整してくれる
書類選考に通過すると面接の日程を決定することになる。
現職で仕事をしながら、日中に企業とのやり取りを行うことは大変だ。
しかし、転職エージェントであれば、面接の日程や調整といったスケジュール管理を代行してくれる。
直接、企業とやり取りをしなくても転職エージェントが企業との窓口としての役割を果たしてくれることは時間と手間の削減につながる。
面接の通過率が高くなる
転職エージェントは履歴書や職務経歴書の添削、面接で聞かれることの伝達、面接前の模擬面接など内定を貰うために必要な作業を手伝ってくれる。自分一人で行うよりも遥かに効率的かつ効果的に就職活動を行うことが可能だ。
履歴書の内容やヒアリングを通じて、わかった転職者の強みやアピールポイントを企業側にアピールしてくれることもあり、面接前から好印象を持ってもらうことができる。
条件交渉を代行してくれる
内定が決定した時点で給与や入社時期といった条件交渉が始まる。
これから就職する企業に給与面の希望をなかなか伝えることができない人もいるだろう。
転職エージェントが企業と転職者の間に入ることによって、希望する条件を代わりに伝えてくれる。
金融業界出身者におすすめの転職エージェント
厚労省の報告では、日本全国に約1,950万社もの転職エージェントが存在する。
その中でも金融業界出身者がよく利用している転職エージェントを紹介する。
これらの転職エージェントであれば、転職活動を成功に導いてくれるだろう。
アドバイザーナビ(IFA転職)
大手証券会社出身者で創業した金融専門の転職エージェント。
主に証券会社からIFAへの転職や、M&A仲介会社への転職に強みを持つ。
「金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1」を獲得している。
金融機関に勤務していて、IFAやM&A仲介業者への転職を考えている方は必見だ。
マイナビ金融エージェント
意外にも金融業界出身者は同じ金融業界内で転職することが多い。
銀行員が証券会社、証券会社から生命保険会社に転職するケースが当てはまる。
マイナビ金融エージェントは、マイナビエージェントの中でも金融系に強みを持つキャリアアドバイザーが在籍する転職支援サービスだ。金融系の非公開求人を多数持っており、大手金融機関へのキャリアアップを目指したい人にもおすすめだ。銀行や証券会社出身のアドバイザーが多いため、同じ金融業界出身者として役に立つアドバイスが期待できる。
ビズリーチ
金融業界は給与水準が高いため、年収に固執すると転職できない人が多い。
そんな人におすすめな転職エージェントがビズリーチだ。
ビズリーチは「年収1,000万円以上」、「役員クラス」といったハイクラス転職に特化したマッチングサービスだ。
ヘッドハンティング型のサービスであり、優良企業や大企業からくるスカウトから始まる仕組みだ。
ビズリーチの求人は年収1,000万円以上の案件が全体の3割を占めており、年収を落としたくない金融業界出身者であっても条件に合う求人を探すことができる。
doda
dodoは、求人数や会員数が多い日本最大の転職エージェントだ。
IT業界から金融業界、メーカーなど幅広い業種、そして営業から企画、事務といった様々な職種の求人を取り扱っている。求人数が多いことが最大の特徴であるため、金融業界からどの業界に転職するか決めていない人が様々な業界・職種を検討することに向いている。
どの転職エージェントに登録するか迷ったら取り敢えずdodaに登録しておきたい。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、イギリス発の転職エージェントであり、外資、海外転職に強みを持つ。
国内の求人では、管理・専門職、といったハイクラスの高年収層に特化している。
金融業界である程度経験を積み、さらなるステップを踏みたい人におすすめだ。
まとめ
金融機関からの転職については、幅広い業界を検討することをおすすめする。
しかし、数が多くなると悩むことも多くなることから、専門の転職エージェントの話を聞いてみることで、あなたに合った求人が見つかる可能性が高まるだろう。
\ 金融機関からの転職を考える人必見 /